- プリザーブドフラワーって何?
- プリザーブドフラワーは永久保存できるの?
- 花束の代わりにプリザーブドフラワーを贈ると喜んでもらえる?
枯れない花として人気のプリザーブドフラワー。美しく咲く姿を長く楽しめるので、誕生日や大切な記念日のプレゼントとして人気があります。
しかし、プリザーブドフラワーとはどういうものなのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、プリザーブドフラワーの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。美しさを長く保つための注意点やトラブル時の対処法もご紹介しますので、ご自宅のインテリアにプリザーブドフラワーを検討している方もぜひ参考にしてください。
プリザーブドフラワーは水やりも必要なく、放置しておいても長期間にわたって楽しめるので、仕事や家事育児で忙しい人へのプレゼントとして最適です。
プリザーブドフラワー以外のフラワーギフトも別の記事で詳しく解説しています。ご興味あればぜひご覧ください。
»【おしゃれな贈り物】フラワーギフトとは?種類別オススメ7選と相手別の選び方を解説
プリザーブドフラワーとは
プレザーブドフラワーのプリザーブド(preserved)とは、英語で「保存された」という意味です。
花がもっとも美しく咲いた時期に色素を抜き、特殊な染料を吸わせて長期間楽しめるように加工した花のことを指します。
みずみずしさが感じられ、まるで生花のような美しさを楽しめます。生花のように枯れることはなく、水やりも不要のため、お祝いや記念日のプレゼントに人気です。
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プリザーブドフラワーの保存期間
プリザーブドフラワーは美しい状態を長く楽しめることが特徴です。保存期間は保管状況にもよりますが、2〜3年ほど美しい状態を楽しめます。
プリザーブドフラワー発祥の地はフランスです。比較的湿度が低いヨーロッパでは5〜10年も持つことがあるといわれていますが、日本は湿気が多いため、そこまで長く持たせるのは難しいです。
しかし、生花がきれいな状態を保てるのは1週間程度。夏は3〜5日、冬で10日前後です。生花に比べるとプリザーブドフラワーはかなり長く美しさを保てます。
美しさを長く保つための注意点
プリザーブドフラワーをできるだけ長く楽しむためには、保管環境に気を付ける必要があります。
- 高温多湿な場所に置かない
- 直射日光の当たる場所に置かない
高温多湿な場所に置かない
プリザーブドフラワーは湿気や水に弱いため、高温多湿な場所に置かないようにしておきましょう。
適した環境は18〜25℃、湿度は30〜50%といわれています。高温多湿な環境に置くと、花びらの透明化や液だれを起こすことがあります。浴室などは高温多湿になりやすいため、避けておきましょう。
直射日光の当たる場所に置かない
直射日光の当たる場所に置くと褪色や花びらのひび割れの原因になります。きれいな状態を長持ちさせるためにも、日差しが直接当たらない場所に飾りましょう。
また、LEDではない蛍光灯からもわずかではありますが紫外線が出ています。長期間当たると色褪せの原因になるため、光が直接当たりにくい場所に置きましょう。
プリザーブドフラワーのメリット
ギフト用としても自宅用としても人気のプリザーブドフラワー。プリザーブドフラワーが選ばれるのは、主に以下の5つのメリットがあるからです。
- 美しい状態を長く楽しめる
- お手入れがいらない
- 色のバリエーションが豊富
- 花粉や香りがない
- アイテムが豊富
美しい状態を長く楽しめる
プリザーブドフラワーの一番のメリットといえるのが、美しい状態を長く楽しめることです。生花を加工しているため、花びらのやわらかい質感を残したまま数年楽しめます。
生花は1週間前後しか日持ちしませんが、プリザーブドフラワーは保管状況がよければ2〜3年も美しい状態で飾っておけます。プレゼントされた花がすぐに枯れてしまうのは残念なこと。
プリザーブドフラワーであれば、長く記念に残しておけます。
お手入れがいらない
プリザーブドフラワーは特殊な加工を施しているため、水やりの必要はありません。生花のようにお手入れの手間がかからないこともプリザーブドフラワーの魅力の一つです。忙しい方でも気軽に花のある生活を楽しめるでしょう。
ちなみにプリザーブドフラワーに間違えて水をあげると、濡れた部分がシワシワになり、色がぬけてしまいます。そうなると乾かしても元には戻りません。
プレゼントする際には注意
プレゼントされた花がプリザーブドフラワーとは気づかずに水をあげてしまう人もいます。花にあまり詳しくない人にプレゼントするときは、プリザーブドフラワーだからお手入れがいらないことを伝えておきましょう。
色のバリエーションが豊富
プリザーブドフラワーは、花が備えている水分を吸い上げる力によって染料で色付けしています。そのためリアリティのある色合いから、ダークブルーやレインボーカラーなど自然界には存在しない色まで楽しめます。
淡い色から鮮やかな色まで、豊富なバリエーションから好きな色を選べることもプリザーブドフラワーの魅力です。
花粉や香りがない
プリザーブドフラワーは花粉がないため、贈る方のアレルギーを気にせずプレゼントできます。また、加工の過程で香りもなくなります。
香りがないことはデメリットのようですが、強い香りがNGの場所もあります。たとえば病院へのお見舞いや飲食店の開店祝いなど、香りを避けた方がよいシーンで花を贈るときはプリザーブドフラワーが向いています。
アイテムが豊富
プリザーブドフラワーは水を必要としないため、アレンジが豊富です。ブーケやアレンジメントだけでなく、フォトフレーム、時計などインテリアとして楽しめるアイテムが豊富です。
プリザーブドフラワーのデメリット
プリザーブドフラワーには以下のようなデメリットもあります。
- 価格が高い
- 色移りすることがある
- 花弁が欠けたり割れたりすることがある
価格が高い
プリザーブドフラワーは特殊な加工を施しているため、生花に比べると価格が高いことがデメリットといえます。値段の割にはアレンジメントが小さいと感じる方も多いでしょう。
しかし、1週間前後しか日持ちしない生花に比べ、プリザーブドフラワーは数年の間楽しめます。価格は高くてもコスパは悪くありません。
色移りすることがある
プリザーブドフラワーは染色しているため、色移りすることがあります。とくに濃い色のプリザーブドフラワーは色移りしやすいため、花が重なっている場所は色が移ることも。また、衣類やカーテンに色移りすることもあるため注意が必要です。
花弁が欠けたりひび割れたりすることがある
プリザーブドフラワーは生花に比べてデリケートです。みずみずしさが感じられますが、花に含まれる水分は少ないため、生花ほどの柔軟性はありません。
過度に乾燥した環境や物理的接触により、花びらが欠けたりひび割れが発生したりすることがあります。
プリザーブドフラワーのトラブル時の対処法
プリザーブドフラワーは日常的なお手入れ不要ですが、トラブル時は次の対処法を試してみてください。
- ホコリがついた
- 花びらがひび割れた
- 花びらが透明になってしまった
- 色移りした
ホコリがついた
プリザーブドフラワーを長く飾っているとホコリがついてしまいます。ホコリを取り除くときは、毛先が柔らかいチークブラシでやさしく払うかドライヤーの弱冷風を当ててホコリを飛ばしましょう。
花びらがひび割れた
プリザーブドフラワーは高温多湿や乾燥によって花びらにひびが入ることがあります。ひび割れは元に戻らないため、眉用などの刃先が細いハサミを使い、花びらのラインに沿って自然な丸みをつけてカットしましょう。
花びらが透明になってしまった
プリザーブドフラワーを湿気が多い環境に飾ると、花びらが吸湿して透明になることがあります。その場合は室内の風通しのよい場所に置くか、除湿して部屋の湿度を下げてみましょう。
またはプリザーブドフラワーを密閉できる狭い空間に移し、乾燥剤(シリカゲルなど)と一緒に数日間置いておくと改善する可能性があります。
花の種類によっては元に戻りにくいものもあるため、気づいたら早めに対処しておきましょう。
色移りした
プリザーブドフラワーの着色液が滲み出てカーテンや衣服などに移ることがあります。染料は落ちにくいため、すぐに拭き取りましょう。拭き取っても色が落ちない場合はクリーニングに出してください。
色移りを防ぐためにも、できるだけカーテンや衣服に当たらない場所に置くか、ケースに入れたまま飾るようにしましょう。
プリザーブドフラワーのギフトがおすすめのシーン
美しい状態を長く保てるプリザーブドフラワーは、お祝いやプレゼントにおすすめです。おすすめのシーンは以下の通り。
- 誕生日のプレゼント
- 結婚祝い
- 退職祝い
- 長寿祝い
- お見舞い
- お供え
誕生日のプレゼントは生花の花束も喜ばれますが、プリザーブドフラワーをプレゼントすれば長く楽しんでもらえます。
また、結婚祝いにもプリザーブドフラワーはおすすめです。生花を贈ると新婚旅行から帰った頃には枯れてしまいますが、プリザーブドフラワーならお手入れいらずで美しい状態を長くキープできます。
退職祝いにもプリザーブドフラワーはおすすめ。枯れないので退職記念として長く楽しんでもらえます。長寿のお祝いには以下のようなテーマカラーがあります。
年齢 | 色 |
還暦(60歳) | 赤 |
古希(70歳) | 紫 |
喜寿(77歳) | 紫 |
傘寿(80歳) | 黄(地域によっては紫) |
米寿(88歳) | 黃 |
卒寿(90歳) | 紫 |
白寿(99歳) | 白 |
百寿(100歳) | ピンク |
カラーバリエーションが豊富なプリザーブドフラワーは、赤、紫、黄、白、ピンクのどの色もあります。長寿のお祝いに贈ると喜ばれるでしょう。
花粉や香りがないプリザーブドフラワーは、お見舞いにも向いています。生花の持ち込みを禁止にしている病院もありますので、プリザーブドフラワーを選びましょう。
また、お供え用のプリザーブドフラワーもあります。プリザーブドフラワーは仏壇に飾っても花粉で汚れることはありません。水やりの手間がかからないので、とくに高齢の方には喜ばれるでしょう。
ただ、供花は地域や宗教によっても考え方が異なります。プリザーブドフラワーを供花として送るときは、ご家族の了承を得てからにしましょう。
プリザーブドフラワーはどこで買える?
プリザーブドフラワーは実店舗とネットショップで購入できます。
実店舗
プリザーブドフラワー専門店や花屋でプリザーブドフラワーを購入できます。専門店へ足を運べば豊富な種類の中から気に入ったものを探せるでしょう。ただし、店の数はあまり多くないため、お住まいの地域によってはお近くにないかもしれません。
また、花屋でもプリザーブドフラワーを取り扱っていることがあります。基本的には生花中心の品揃えなので種類は少ない傾向ですが、実物を見て購入できることや、店員さんに質問しながら購入できることなどのメリットがあります。
ネットショップ
プリザーブドフラワー専門店や花屋が開設しているオンラインショップで購入する方法もあります。
実店舗の場合、複数の店の商品を比較して選ぶのは大変です。しかしネットであれば、自宅でゆっくりと比較しながら選べます。
ネット購入は実店舗より豊富な種類の中から選べることや、24時間いつでもどこでも都合のいいタイミングで注文できることなどのメリットがあります。
プリザーブドフラワーはプレゼントに最適
プリザーブドフラワーはお手入れいらずで長く美しい状態を楽しめます。
せっかくプレゼントされた花が1週間程度で枯れてしまうのは残念なこと。しかし、プリザーブドフラワーは保管環境に気をつけたら2〜3年も楽しめます。記念日やお祝いにプレゼントするときっと喜ばれるでしょう。
また、プリザーブドフラワーは手間がかからないことも喜ばれるポイント。花は好きだけど忙しくて世話するヒマがない人へのプレゼントにもおすすめです。
プリザーブドフラワーは自宅用のインテリアにもおすすめ。花がある生活は素敵ですが、花を切らさないようにするのは大変です。プリザーブドフラワーは生花に比べて高いものの、数年も楽しめるのでコスパは抜群です。
花を贈りたい方も、自宅に花を飾りたい方も、手間いらずで長く楽しめるプリザーブドフラワーを選んでみてはいかがでしょうか。